多くの人は「人脈」を「困った時に頼れる人たち」だと勘違いしているが、実はそうではない。

もう随分と前の話だが、金融機関に勤める友人から「起業を考えている」と相談をされたことがある。

聞けば、自分の専門領域でコンサルのような仕事をしたいのだが、なかなか思い切りがつかないということのようだった。

「やっぱり日本って、人脈がないと事業って成功できないと思うんだよ。」

「よく言うだろ。得意客で人脈と思ってたのに、会社をやめた途端に手のひらを返されるとか。」

要するに、十分な仕事を取れるかどうか。

もしくは会社のカンバンを失っても自分は通用するのかどうか心配なので、客観的な意見を聞きたいと言うことのようだった。

彼はプライベートの友人なので、ビジネスパーソンとしてどの程度の活躍をしているのか正直よく知らない。

しかし短い会話の中で、なんとなくわかったことがある。

彼は、「人脈」というものを勘違いしている。

「人脈と思ってたのに、会社をやめた途端に手のひらを返される」

などという「俗説」を身近なリスクに感じるのであれば、彼の起業はきっとうまく行かないだろう。

話は変わるが、日本が先の大戦で敗戦を迎えた時の総理大臣は誰かと聞かれ、即答できる人はどれくらいいるだろうか。

時の総理大臣は鈴木貫太郎というが、近現代について詳しく教えることが避けられる教育を受けてきた世代には、初耳の人すらいるかも知れない。

「就任時の年齢が史上最高齢の総理大臣」として時々名前が挙がることもあるが、いずれにせよ日本人にすら、その程度の知名度だろう。